IT導入補助金は電子申請を採用しているため、申請に必要な書類は多くありません。ただし、取得するのに時間がかかるものや誤って取得しやすい書類がありますので、以下に詳しくご説明いたします。
POINT誤った書類を使用した申請は差し戻しとなってしまいますので、ご準備の際はお間違いのないようご注意ください。弊所へご依頼されたお客様は、事前に専任のスタッフが書類チェックを行いますのでご安心ください。
まずは申請に必要なもの一覧をご紹介いたします。
この記事は法人向けです。個人事業主の方は以下の記事をご確認ください。
申請に必要なもの一覧
- gBizIDプライムアカウント(要:印鑑証明)
- SECURITY ACTION 自己宣言ID
- みらデジ経営チェックの実施
- 履歴事項全部証明書
- 直近分の法人税納税証明書 その1もしくはその2
- 前期分の決算情報
POINTこの中でも「gBizIDプライムアカウント」は取得に一週間前後かかるため、必ずお早めにご準備ください。
以下、それぞれの必要物について詳しくご紹介いたします。
gBizIDプライムアカウント
取得方法
以下の記事で詳しく紹介しておりますので、必要に応じてご参照ください。
SECURITY ACTION 自己宣言ID
取得方法
履歴事項全部証明書
取得方法
履歴事項全部証明書を取得する方法は大きく分けて3つあります。
必ず以下の点を満たしたものをご取得いただき、取得した原本をスキャンしたPDFまたは画像データをご用意ください。
注意点
- 履歴事項全部証明書であること
- 全ページ揃っていること
- 申請日より3ヶ月以内に発行されたものであること
注意点をまとめた以下の画像も参考にしてみてください。
みらデジ経営チェックの実施
実施方法
- 以下リンクから新規利用者登録します。
途中の「gBizIDを取得していますか?」の問いに「取得している」を選択します。gBizIDサイトに遷移しますので、取得したgBizIDでログインします。
https://check.miradigi.go.jp/s/verificationmail
- 利用者登録の完了後、みらデジにログインします。
マイページにて「詳細情報をもっと見る」をクリックし、「gBizID」が「連携済み」となっていることを確認します。
- 連携の確認後、マイページ左側の「経営チェックをする」をクリックします。5つの設問が出されますので、事実ベースで回答します。
回答後、マイページに経営チェックの実施履歴が表示されていれば完了です。
直近分の法人税納税証明書 その1もしくはその2
取得方法
納税証明書を取得する方法は大きく分けて3つあります。
必ず以下の点を満たしたものをご取得いただき、取得した原本をスキャンしたPDFまたは画像データをご用意ください。
注意点
- 納税証明書(その1)または(その2)であること
- 税目が法人税であること
- 直近分であること
- 発行元が税務署であること
- 電子納税証明書の場合XMLファイルではなくPDFファイルであること
注意点をまとめた以下の画像も参考にしてみてください。
引用元:IT導入補助金2022 – 交付申請の手引き(P.23)
社会福祉法人などの法人税が非課税となる法人や、直近の決算が赤字(納税額が0円)の法人も納税証明書の提出は必須です!
前期分の決算情報
申請において決算書の提出は必要ありませんが、申請時に決算情報を入力しますのでお手元に決算書をご用意ください。
具体的には売上高・売上総利益・営業利益・経常利益・減価償却費・資本金または準備金の入力が求められます。
設立から日が浅く、決算を1度しか迎えてない創業期の事業者は前々期の決算情報については入力を省略することができますが、それ以外の事業者は必ず2期分の入力が必要となりますのでご注意ください。
まとめ
最後に改めて必要なものを振り返ります。
必要なもの一覧
- gBizIDプライムアカウント
- SECURITY ACTION 自己宣言ID
- 履歴事項全部証明書
- 直近分の法人税納税証明書 その1もしくはその2
- 前期分の決算情報
他の補助金に比べると必要書類がそれほど多くはないIT導入補助金ですが、スムーズな申請のためにはやはり事前準備が必要不可欠です。
2022年のIT導入補助金から書類の不備で不採択になることは無くなりましたが、それでも申請が差し戻しになってしまうと、予定していた公募回で申請ができなくなるなどのリスクもあります。
確実な申請が行えるよう、この記事がIT導入補助金の採択を目指す方の参考になれば幸いです!